お姫様のオオカミ

気まずくてどうしたらいいのかわからず、ソファから動けない。
でも、このまま何もしないでいたら、私…


「…そろそろ昼だな。友達、来るんじゃないか?」

「…えっ?あっそっそうですね」

ぎこちない返事。
怪しいよね…

「まだボーっとするか?」

先生が隣に座る。
なんか緊張する。

「もしかして、熱とかあるのか?」

先生がおでこに手を当てる。
異性におでこを触られるなんて初めてだったから、すごくドキドキする。

「うーん…何とも言えない温度だな」

「だっ…大丈夫ですから。寝起きは温かい方なんで、きっとそれだと思います」

これ以上近くにいられたら、気付かれてしまいそうで怖かった。
この気持ちが恋って認めさせられそうで。
まだそう思いきれない自分がいるから。
もう少し、もう少し自分で考えたいから。

「そうか。大丈夫ならいいけど、無理だけはするなよ」

「はっはい」