お姫様のオオカミ

「あっ春瀬さん、起きた?だから先約がいるって言っただろ」

先生がいた。
でも、先生だけではなかった。
そこには、玲央もいた。
目が合う。…ドクン。
結構近い距離。…ドクンッ、ドクン。
私の心臓は加速を始める。

「…春瀬さん起きたみたいだし、使えば?」

「結構です」

玲央はそう一言だけ言うと保健室を出て行った。