お姫様のオオカミ

「なんだ、違うんだ。じゃあなに?」

少しがっかりしたようで、声のトーンが下がった。
でも、興味はあるようで…

「なに…ってなんで言わなきゃいけないんですか」

「別に。暇つぶしに聞こうかなって」

「暇つ…絶対言いません」

「…まぁまぁ、これでも飲みながらさ」

先生が何か飲み物を持ってきた。
…紅茶?
見た感じ、香り的にそんな感じがしたけど自信はない。

「なんですか、これ」

「お茶」

「それはわかりますけど…」

「正確にはにんじん茶。春瀬さんのクマに効くよ」

「にんじん…茶。クマ…」

「嘘じゃないから。これでも栄養士ですから」

「そっそうですか…」

飲まないと何か言われそうだったので、飲んでみることにした。
…不味くはない。でも、美味しくもない。普通?

「微妙そうな顔だな。まぁいい。で、さっきのため息は?」

「だから言いません」

「…ふぅん。そっか。恋か」

「…?」

「えっ、違うの?」

驚き顔の先生。
私のため息が恋によるものだと思ってたみたい。
でも、私にはこの感情が恋なのかわからない。
どういうものなのかすら…