お姫様のオオカミ

会話はそこで終わった。
別に先生と話したいわけじゃないからいいけど。
なんか気まずい。


…お昼まで保健室か。
さっき朱里ちゃんが言ってた。
帰ろうにも荷物は教室。
大人しく待っているしかないようだ。

「…はぁ」

無意識にため息をしていた。
このため息はきっと玲央のこと。
多分そう。

「ため息?」

「…へっ?」

話しかけ…られた?よね。
私は間抜けな返事をしていた。

「なに?失恋?」

ニヤッと笑いながら問いかけてきた。

「違います」

この人、人の不幸とか好きだ。
きっと。