お姫様のオオカミ

玲央は…いない。
放課後の練習なのに。いつもはいるのに。
朝練がなかったから、学校にいたのかわからない。
私の見間違い?
よく見てみたが、玲央の姿はなかった。

休憩時間になり、キャプテンの元へ。

「キャプテン。あのっ、れ…桜井くんは?」

「さぁ?そういえば居ないね」

「すっすみません…私がちゃんとしてないから…」

私のせいだ。
私がしっかりしてないから…

「詩音ちゃんのせいじゃないよ」

キャプテンはそう言ってくれるけど、間違いなく私のせい。
きっと私のこと嫌いになったから。
顔も見たくないって思ったんだ…
学校に通うようになって、友達もできて、部活も参加するようになって…
少しずつ変わってきたのに。
私はそれを邪魔してしまったんだ。