お姫様のオオカミ

次の日、真島くんが猛ダッシュで私の所へ来た。
そして、全力で謝った。

「そっそんな、気になさらないでください」

きっとキャプテンが何か言ったんだと思う。
多分…

「ほんと、ごめんっ」

深々と頭を下げる。
私も思わず頭を下げた。

「はっ春瀬!?」

「あっいや、その、思わず…」

「春瀬は何も悪くないだろうが」

「そっそうです、いやえっと、そうじゃなくて…」

なんて言えばいいのかわからなくて、あたふたする。

「…そこまで。真島、また詩音ちゃん困らせたな」

「えっあっ…」

「すっすみませんっっ」

「いえっ、あの…誠意、伝わりましたから」

絞り出した言葉。

「詩音ちゃんからのお許しも出たし、もういいんじゃないか?」

「はっはい!」

「真島。お前は察して我慢することを覚えろ。いいな?」

「はいっ!」

「詩音ちゃん、そういう事だから」

「はい…」

キャプテンの権力ってすごい…
そのあとは何事もなかったかのように部活を行っていた。