お姫様のオオカミ

「待って!ください…」

思わず呼び止めてしまった。
彼は不機嫌そうにこっちをみた。

「あの…学校、の事なんですけど…その…」

「学校は嫌いだ。けど、あんたがいるなら行ってやってもいい」

「そんな…えっ!?…ほっ本当ですか!!?」

「あぁ。こんなにしつこい奴は初めてだからな。なんか興味が湧いた」

「理由は何でもいいです!学校に来て下さるなら…」

笑顔になる。

「…ただし、条件付きだ」

「じょっ条件?」

何を言われるのかが怖くて鼓動が加速する。

「お前が『玲央』って呼び捨てで呼んでくれるならなっ」

その言葉に赤面する私。
おっ男の人を名前で呼ぶなんて…
それに呼び捨てって…///

「そっそれは…その…///」

「呼ばないなら行かない」

彼はそう言ってドアへ向かう。