「…送っていただき、ありがとうございました」
キャプテンにお辞儀をする。
「そんなご丁寧に…やっぱ詩音ちゃん、面白いな」
そう言って頭を撫でた。
私って面白いの?
「じゃあまた明日な。バイバイ」
「また明日、よろしくお願いします」
手を振るキャプテンが見えなくなるまで立った。
キャプテンは優しい人だな。
周りをすごく見てるし。
私の事まで心配してくれて…
『詩音ちゃん、俺じゃダメかな?』
『一人の男として、見てほしいんだけど』
さっきの言葉を思い出した。
鼓動が加速する。
ほっぺが熱を放出している。
キャプテン、きっと本気だよね。
私も本気で考えて答えなきゃ。
ほっぺを軽く叩いて家に入った。
この時は知らなかった。
この光景を見ている人がいたなんて。

