お姫様のオオカミ



「…!!」

抱きしめる力が強くなった。
びっくりしてキャプテンを見上げる。

「俺、ズルいな」

「キャプ…テン?」

困ったように笑ったキャプテン。

「詩音ちゃん、俺じゃダメかな?」

「…えっ?」

そっそれはどういう意味なの?

「一人の男として、見てほしいんだけど」

キャプテンの腕が緩んだ。
いつの間にか涙は収まっていた。

キャプテンが言いたかったことを理解し、恥ずかしくなって顔をそむけた。
鼓動が加速する。
ドキドキいってる。