お姫様のオオカミ

少し行ったところに公園があり、そこのベンチに座った。

「ここなら、落ち着いて話聞けそうだ」

「すっすみません…」

「そうやってすぐ謝るんだから」

「あっ…すみません」

「ふふっ、キリがなさそうだね。それで、どうやったら詩音ちゃんを笑顔にできる?」

「えっ!?」

「俺はそのために呼び出したんだよ?」

優しく微笑んでくれるキャプテン。
その優しさが暖か過ぎる。
不安な気持ちを溶かしていく。
溶け出たものが涙になる。
私は泣いていた。
昨日に引き続き泣いていた。

キャプテンはこうなることを知っていたかのようだった。
私を抱き寄せ、優しく包み込んでくれた。

「昨日、桜井に会っちゃったか?」

小さく頷く。
今の私、子供みたい…

「そっか。合わせないように先帰らせたのに、失敗だったな。ごめん」

私は慌てて首を横に振る。
キャプテンは何も悪くないから。