お姫様のオオカミ

自宅とは反対方向をどんどん歩いていく。
あんまり来たことない場所だから、少し不安になる。
でも、それ以上に玲央の事で不安だった。

キャプテンは無言で歩いていく。
あたしはついて行くだけで精いっぱいだった。

30分くらい歩いたところでキャプテンの足が止まった。

「ここなら大丈夫かな」

「…?」

「あっごめんね。時々あとをつけてきちゃう子がいるから」

「あっそうなんですか」

そっか。キャプテン、人気あるから…
前にどこかで聞いたことがあった。

「座れるとこ、探そうか」

「はっはい」