お姫様のオオカミ

私は掃除を済ませ、荷物を持って部室を出た。
もうそろそろ休憩時間になる。
その前に帰らなきゃ。

校門へ向かう。
ふと振り返ると、サッカー部員たちが部室へ向かっていた。
ギリギリセーフ。

ホッとして、前を向いた。
…セーフじゃなかった。

目の前には玲央がいた。
不覚にも目が合ってしまった。
涙目の私。
慌てて逸らした。
急ぎ足で玲央を通り過ぎた。