「今日から、寮生活だけど綺羅くんと頑張るのよ!」

「うん・・・。」

行く気にならん。

なんで、男子校なんかに・・・。

―――――ピンポーン

「あ、来たんじゃない?」

「じゃぁ、行ってきます」

「優月?まだ?」

「今行く!」

「じゃぁ、頑張るのよ!」

――――――ガチャ

いつもと変わらない風景が

新鮮に見えたのは

生活が変わるから・・・?

「おはよ、優月」

「.....あ、お、おはよ」

「何照れてんだよ」

綺羅は優しく笑うように言った。

この、綺羅の笑顔好きだな・・・。

この笑顔だったら、誰でも女子は恋するんだろうな。

そんな事を考えたら、少し胸が痛くなった。

「・・・づき?優月?」

「え、あ何?」

「考え事?悩みあるなら、いつでも言えよ。相談のるから。」

「うん・・・。」

「あ、ついた。ここ」

「・・・でかい。ここ、お城?」

「ァハハハハハッ何言ってんだよ、桜華高校、俺らの高校」

「そんなに笑わなくても・・・」

「まぁまぁ、そう怒んなって。そう言う優月も好きだけどさ。」

「え?最後なんて言った?」

「ううん。なんでもない」


綺羅はそう、照れるように言った