―キーンコーンカーンコーン

一気に人がいなくなる。

―ガラッ

「はーい。席についてください。」




「これでST終わるけど、何か質問がある人いますか?」

「…」


「それでは、1限の準備をして下さい。あと、立花くんと坂井さんはちょっと来て下さい。」

なんか、悪いことしたっけ?

あっ!

まさか別れろって言うつもり?

絶対に別れないから!




「何ですか?」

海斗が初めに口を開く。

ドキドキなんですけど!!

「えーと…立花くんと坂井さんにお願いがあって。」

なになになに!

どうか海斗との関係ではありませんように!

「何ですか?」

恐る恐る聞いてみる。

「後期も級長と副級長をやってくれない?」

は?

そんなこと!

いや…そんなことではない。

また、副級長やるの?


「僕はいいですよ。」

マジで!

どーしよう。

正直言ってやりたくなかったんだけど…

海斗が他の女の子とやってる姿を見てる方がキツイかな?

よし、決めた。

「私もいいですよ。」

「2人ともありがとう。じゃあ、後期もよろしくね。先生、あなたたちのコンビをすごく信用してるから!頑張ってね。それだけだから、もう授業に戻っていいわよ。」

「「はい。」」


後期も副級長をやることになっちゃった。

まっ、海斗と一緒に仕事できるからいいけどね。