→無題←

#その日の夜

ついに宮路先生が言ってた時間がきた。

今日は病室に泊まることにした。


「悪い、喉渇いたからなんか買ってきてくれないか?」

翔がそう言うので近くの自動販売機でお茶を買って病室に戻った。

そしたら、翔の息が荒いことに気付いた。

急いで駆け寄り、
「翔、しっかりして!今ナースコールするから!!」

と言いナースコールを押した。

峠だって先生は言ってたけど"乗り越えるため"にこんなも苦しいんだよね?!

「は、はるな…」

苦しそうな翔。

「何?どうしたの?!」

手を握る。

「はるなと…出会えて…よかっ…た。愛してるよ…。これからも…ずっと…。」

ーチュッx

ほっぺにキスされた。

「翔……もう、死んじゃうみたいなこと言わないで…私も愛してる!」

-ガラッ

「大丈夫ですか?しっかりしてください!」

この声とともに宮路先生が入ってきた。

それに続いて翔の家族も来た。

「大丈夫。私の弟だからきっとこれを乗り越えれば元気になるはずよ。きっと。今日はクリスマスイブ。サンタさんが来てくれるわ。」

そう言って私のことを支えてくれた心月さん。

でも、心月さんもどこか不安気であった。