―翔side

朝、教室に入ったら桜水がいた。

えっ、挨拶するべき?

そう思ったら、桜水と目が合ったが、目を逸らされた。

これをチャンスに近寄ろうと思ったが、先生に呼ばれ、挨拶をし損ねた。


何だかんだで、午前中の授業が終わった。

お昼こそは!と思い誘おうとしたら…

まさかの桜水がぶっ倒れた!

反射で近寄ったら、物凄く顔色が悪かった。

「大丈夫か!!?桜水!」

返事は帰って来なかった。

完全に意識を手放しただろうな。

保健室に連れてった方がいいな。

「翔、保健室に連れてってやれ。」

亮が言ってくる。

そんなこと当たり前だろーが。

―ヒョイっ

お姫様抱っこをしたが軽すぎる∑(゚Д゚)

相変わらず、食べてねーのかよ。

桜水の顔を見ると苦しそうな顔をしていた。

急いで保健室に連れ込んだ。

ベッドに寝かせた。

『お昼食べてくるからそれまで坂井さん看ててもらえるかしら?』と言って養護の先生が出てった。

てか、入学したての時もこんなことあったなー…。

あんときも、マジで焦った。

もう、半年も前のことか。

喧嘩してたことすっかり忘れてたな。

起きたら謝ろう。