ー翔side

桜水と喧嘩して1週間が経とうとしていた。

桜水が元気になってほしいと思い、『そんなことか!』などと言って俺なりの励ましをした。

足を怪我しただけで落ち込んでほしくないとも思い…。

しかし、それは逆効果だった。

挙げ句の果てには『出てって!』と言われた。

俺も相当、落ち込んだ。

その後も何度か桜水の家に行こうとしたがなかなか足が重くて行かずに今に至るって訳。

「ねぇーねぇー、みんな聞いて!桜にLINEするんだけどそれに写真付けない?賛成の人は?」

唯が提案したから次々に賛成の声が教室に響く。

それもそのはず。

可愛いくて人気だからな。
まぁ、俺たちが断ったら後が怖いのは目に見えてる。

「じゃあ、みんな黒板の上の方に桜へのメッセ書いて^_−☆」

ー5分後

「写真撮るから、黒板の前に集合!」

唯がケータイをセットして『5秒後にシャッター降りるからみんなでカウントダウンするよぉー!』と言ってボタンを押した。

「「「「5・4・3・2・1・0!!」」」」

ーパシャッ

唯が写真を確認してLINEを送信した。