またまた、
翔の手を借りて部屋に向かう。

「ごめんね。翔も忙しいのに…。」

ベッドに座る。

そうすると、
翔も隣に座って頭を撫でながら、

「いいんだよ。彼女が大変な時に助けない彼氏がどこにいるっていうんだよ。」

と言ってくれた。

その言葉が何より嬉しかった。

「それもそうだよね(笑)」

彼氏が彼女の心配するのは当たり前か。

「やっと笑った。」

「エッ⁈」

そんなに暗い顔してた?

「迎えに行った時からずーっと暗い顔してたぞ。」

やっぱり、暗い顔してたんだ…。

―ギュッ

翔に強く抱きしめられる。

「側に居てくれるだけで満足だ。」

「そう言ってくれて嬉しい。翔こそ、ずーっと私の側に居てよ。」

「あぁ、もちろん。」

唇が重なった。