打ち上げも終わって、
特に面白いことも起こらず平凡な日が続いた。
淡々と過ぎていく日々。
放課後、習い事のバレエのレッスンに精を出してた。
「ここのところ来てなかった割には衰えてないわね。」
実は、
学園祭の関係で一ヶ月ぐらいレッスンに参加出来てなかった。
「じゃあ、コンクールで発表するのを練習しましょうか。」
「はい。」
今回、コンクールで発表するのは『ジゼル(Giselle )』
ジゼルは、1841年にフランスで初演されたバレエ作品。
全2幕で作曲はアドルフ・アダン、振付はジャン・コラーリとジュール・ペローによる。
「それじゃあ、アティチュードターンやってみて。」
先生のカウントに合わせてターンをする。
―グギッ
―バタッ
「桜水ちゃん、大丈夫⁉」
「多分…。」
ヤバッ、立てない…。
全くと言っていいほど力が入らない。
「立てる?」
「無理です…。」
『やっぱ、いきなりはキツかったかな…。』と言って氷を取りに行く先生の姿を見て涙が溢れ出てきた。
自分が情けないと感じた。