「いらっしゃいませ。樹李南社長の娘さんですよね!いつも、お世話になってます。」

「いえいえ。感謝の気持ちは直接母に言ってください。私はただの娘ですから・・・。」

軽く挨拶を交わしたところで店員さんは本題に移した。

「本日はどうなさったんですか?」

「彼の服を選んであげようかと思って。」

「そうですか。それでは、ごゆっくり拝見していって下さい。」

『はい。』と返事をして服を物色することにした。



コレも、いいけど何か違うような・・・。

翔の体に合わせていろいろな服を選ぶ。


―10分後

「すみません。」

店員に声をかける。

『はい。』と返事をしてこっちに小走りでくる。

「コレとコレとコレ、試着室まで運んでくれますか?」

「はい。かしこまりました。少々、お待ち下さい。」

「あー、あと・・・。コレもお願いします。」

「かしこまりました」