―コンコン

「どうぞ。」

誰がノックしてるのかがわかるかのように翔は返事をした。

「入るわねぇ~」

聞き覚えのある声。

「心月さん!!?」

「昨日は、ゴメンネ。」

「別に、気にしてないので大丈夫です。」

『なら、良かった。』と言って、紙袋を渡された。

「何ですか?コレ。」

「桜水ちゃんが、着る服無いかな!?と思って持ってきたわ。」

「こんなにいっぱい・・・。」

一週間分ぐらいは軽くある量。

どれもオシャレで高そうな服ばかり・・・。

「その、服返さなくていいからね。あげる。」

「そんな、申し訳ないです。きちんと洗って返します。」

心月さんは『もう、捨てようと思ってた服とかだから貰ってちょうだい。後は、桜水ちゃんの自由だから。じゃあね。』と言って出てってしまった。