向かった先は、今日宿泊しようと考えていたホテル。


―バンッ

「翔?」

思いっきり、部屋の扉を閉めてしまった。

「ん・・・んん・・・・。」

「悪い、我慢できなくて・・・。」

まともに桜水の顔なんて見られない。

それも、そのはず。

いきなり、桜水にキスを落としてしまった。

普段もいきなりキスは落とすが、さすがに酔ってるのに落とすのは悪い。


「えっ・・・。」

桜水は寂しそうな顔をしてる。

俺も、『えっ!?』何だけど…。