「おせーよ。・・・・。」

待たされたみたいで翔は少しご機嫌ななめ!?

「どう?桜水ちゃんかわいいでしょ!!」

心月さんが紹介してくれる。

「かわいい・・・。」

そんな声が聞こえたのは翔の口からではなく後ろからだった。

「えっ!?」

後ろを向くと翔のお父さんが立っていた。

「おい!親父!俺より先に感想言うなよ!!」

翔はお怒りの様子。

「別にいいだろ。事実なんだから。」
「あぁ!?事実であろうが引っ込んでろ。」
「親に向かってその口は何だ。」
「いつも通りだけど。今更始まったことじゃねーだろ。」
「お前は、まだまだ子供だな。」
「何だって!?もう1回言ってみろよ。」
「だ・か・ら。“子供”だな。」
「テメェー、ふざけんじゃねー。」
「ふざけてなんかいないぞ。」


「ちょっと!2人とも止めなさい!!」

仲裁に入ったのは心月さんだった。

「2人ともガキみたいな口ゲンカいい加減止めたら!?」

「「す、すみません・・・。」」

「分かればよろしい。」



「ゴメンネ。見苦しいもの見せちゃって。」

「いえいえ」

「何だ、見苦しいとは!」←翔の父

「うるさい。」←心月

心月さんには誰も勝てないんだ。

「ほら、いくわよ。」

「「はいはい。」」