その白い紙を出してみると封筒であることに気付いた。

封筒には、杏李の字で『遺書』と書かれた封筒が置いてあった。

「ウソ・・・。」


慌てて封筒の中身を見た。

そこには、杏李の字でびっしりと手紙が書かれていた。

「心月へ。
 この手紙を心月が読んでる頃には、私はもうこの世にいないと思います。心月に何も言わずに自殺したくはなかったけど許して下さい。どんなにイジメられても誰にも相談できず耐えてきたけどこれ以上耐えることはムリだと思い、自殺しました。心月に話そうとも思ったけど、それどころではなかった様なので話すことが出来ませんでした。自殺をした理由としてもう1つあります。それは・・・。心月のため。1番の理由ではないけど心月のために自殺しました。何で?と思うかもしれないけどこの自殺によって少しでも今の心月の生活が変わってくれればと思います。決して私は後悔していません。なので、私の分まで生きて下さい。そして、心月とイジメた子たちの幸せを願っています。

追伸…ずっとそばで見守ってるよ。
                     杏李。」