そろそろ、後夜祭が始まる時間。


なので、私は帰りまーす。
と、言いたいところだけど翔の姿が見当たらない。



「どこ行ったんだろーぅ?」

「彼氏待ちですかぁ?は・る・なちゃん!?」


いじる様に話しかけてきたのは唯。

完全にからかってない!??


「そうですよぉー。何か問題でも?」

同じような口調で唯に返す。


「うん。問題発生。さっき、同級生に校舎裏に呼び出されてたよ。」

「はい!?」

思わず聞き返してしまった。


「だ~から~。同級生に告られてるってこと。」

そんなの分かってます!

「マジで・・・。」


ため息混じりに口にしたのを聞いた唯は『止めてきたら?』なーんて言ってきた。


できるわけ無いでしょう!!