嘘の愛をありがとう


中に入り、周りを見渡す
が、慎らしき人はいない。

「あれ…?いない….」

ピロン♪

携帯が鳴った
慎からのメールだった。

"お前、どこ?いねーじゃん"

え?いるの?
もう一度周りを見る

「いないやん…」

"2両目の後ろだよ?"

違う車両乗ったのかな?

ピロン♪

"2両目の後ろにいるよ!"

おかしいな…
…ん?
うち、2両目なのか?

ホームに居るときを思い出し
電車がきたときを想像した。

「あ…ここ、1両目の後ろだ…」

気づくと、慎の降りる駅に
到着してしまっていた。