ずっと大好きな君と。

「じゃあ、また来ます。」

「おう。じゃーな。」
俺はそう言って乃々華の頭をクシャっと撫でた。

今、俺と乃々華でホテルの噴水広場へ行った。

そこであいつから本当の気持ちはなんだと聞かれた。

あいつは俺に恋してると言い出し、その衝動で俺はあいつを抱きしめてしまった。

確かに今の俺の気持ちは一体どうなのだろうか。

恋なのか?

それとも全く別のものなのか。


俺は今まであいつを乃々華を一人の女として見てはなかった。
だが、あいつの行動にドキドキすることがあったり、

久々に会った乃々華を見たとき可愛いと思った。

これはやっぱり、「恋」なのか?


今まで俺は芸能界に入るまで何一つ、恋などしてこなかった。
本気の恋など。

裕福な家庭で育った奴らが行く高校に俺は入った。
乃々華と同じ俺も学生時代に、スカウトされたんだ。

その高校では俺は学園一のイケメンと言われてきた。
いろんな女がホイホイ寄ってきて色々と面倒だった。

だから、本気の好きな奴なんて出来たことなどない。
俺はきっと、本気の恋などできないだろうと思ったんだ。

そんな時乃々華と言う平凡で普通の女子高校生が事務所に新入りし、
そこから何かと気になりはしていた。

あくまでも後輩として。
人一倍頑張る乃々華を応援してやりたいと思うようになってきた。

自分の気持ちがなぜ、分かんなくなるのか。
恋ってこんな、難しいことなのか。

でも、もしかしたら好きなのかもな。

恋なんて分かんないけど、あいつのそばにいてやりたいと思うこともある。

そばにいれれば、応援だってたくさんしてやれる。

あいつは女優の卵だからこそ、応援が必要なんだ。