ずっと大好きな君と。

「恋!?」
俺もびっくりだ。
恋ってだいぶやばいことになってんぞ!

俺はどうすればいいのか分からず、これ以上はやめておこうと思い、
部屋に戻った。

それから約、2時間はたっただろうか俺はしばらくベッドの上に
横になっていた。
なかなか寝付けない。少し廊下に出るかと思い静かに部屋を出て、
長い廊下をゆっくり歩く。

しばらく歩くと一つの部屋の扉が微妙に空いていて、そこから電気の光が
漏れていた。乃々華の部屋だった。

きっとまだ起きてるのだろう。そう思い立ち寄ることにした。

コンコン。
「・・・はい?」
ドアの向こうから乃々華の声。やはり起きていた。
「葵だけど、入っていいか?」
「まだ、起きてたんですね。どうぞ・・・」

女子の部屋ってあんま入んねーけどいいのか?
俺はゆっくりと扉をあけ中に入った。

乃々華はベッドに座りながらカーテン越しに見える夜空を眺めていた。

「どうかしたんですか?」
「あ~・・いや・・寝付けないから廊下に出てただけ。そしたら、乃々華の部屋の
灯りがついてたから、立ち寄っただけ。」

「そうですか。」
少しの沈黙が続き、俺は撮影後のことについて聞いてみることにした。
「あのさ、今日の撮影の事なんだけど・・・」
そう問いかけると乃々華の肩がビクっと上がるのが見えた。

まずかったか?

「あ・・ああ!そのことですか。それがどうかしたんですか・・・?」
「俺がキスするときに震えてたこととか、帰りの車でやけに静かだったし。
なんかそっぽ向かれるしって・・・」

「・・・。」
無言になってしまった乃々華。
「あ!ダメなら無理して言わなくてもいいからな!」
そう言うと俺と乃々華の会話が再び途切れ、沈黙になってしまった。
それを破ったのは乃々華本人だった。
「・・怖かったんです。その・・・不安だったっていうのもあったんですけど、
あたし、そういうの初めてだったし、ちょっと怖くて。」

俺が思ったとおりだった。
確かに乃々華は初めての出演だし、そうだとは思っていたんだ。
「そうだと思った。やっぱ、不安だったんだな。お前はきっと無理やり
引き受けたんじゃないのか?」
そう問いかけると、こくんと首を縦に振った。

「そう不安がるなって!嫌なら嫌って言えばいいだろ?」
「でも、先輩と共演できるのはなんて言うか、嬉しかったんですよ。
なんででしょうか・・・あたしもともとって言ってもまあ、ももちゃんの影響だけど、
STERBOYZのファンだっだし、こうしてファンのグループの人と共演って嬉しいじゃ
ないですか・・・。でも、いざ共演となると不安でいっぱいになっちゃって。」

「そっか。俺は乃々華がそう思ってくれてたの結構嬉しいぜ?」
そう言うと乃々華の頬がほんのり赤くなった。
そして、乃々華何か言いたげな顔で俺をじっと見てきた。

「どうした?」
「・・・・あ、あたし葵さんのこと好きかもです・・。ああ!ファンとしてですかね?
なんて言うか、今日みたいに共演したときすごくドキドキして、キ・・キスの
ときもすごく意識しちゃってたというか。そのことももちゃんに話してみたら、
恋とかって言われて。でも、葵さんはあたしよりもすごく有名な方だし、恋なんて
許されっこないから絶対そんなんじゃないって思ってたから。だから・・・」