ずっと大好きな君と。

仕事なんだが・・・

結構長くしてしまった。
乃々華に胸板をポンポンと叩かれ、唇を離した。

リハが終わったが乃々華の頬はほんのり赤く染まっていて、
そんな乃々華を見たとき少し可愛いと思ってしまう自分がいた。
おかしいんじゃねーの。俺・・・
そんなことを考えながら楽屋に入り一番最初に言われた言葉は、

「あのキスは長くね?」
確かにそうだったかもな。無意識でしてただけで長くは感じなかったあの時だけど、
なぜに長くなったんだ?

「そうだったかも。でも、俺もよく分かんねー。」

本当によく分かんねーんだ。
可愛かったからか?本当に俺はおかしい。
後輩だしな。まあ、そんなのはどうでもいいかな・・。

仕事に集中!

「「お疲れ様でした!」」
やっと今日の仕事は終わった。
次は3日後の本番に期待してると言われた。
あの長かったキスのことも予定違いだったけどあんなのもいいかも!
と監督に言われ、本番も長くやれってことなのかと少し思った。

車に乗り込むが行きの乃々華のテンションがウソだったかのように、
帰りの乃々華はやけに静かだった。

きっとまだ意識してんのか?
仕事なんだぞ。

結局ホテルについても俺が見るなりすぐ逸らされた。
なにかがおかしい。

そして夜。
各自自分の部屋に入り、就寝準備。
ふと、俺は乃々華のことが気になり、乃々華の部屋の扉の前に行ってみることにした。
耳を傾けると楽しそうにしゃべる桃奈ちゃんと乃々華の声が聞こえた。

なんだ、元気なんじゃん。そう思いながら乃々華の部屋をあとにすると、
「ていうかさ、乃々華、撮影はどうだったの?まあ、この前の雑誌撮影も
そうだけど今日のもさ!」

桃奈ちゃんの声が聞こえてきた。
「もー!声大きいって!」
「あ~・・ゴメン!」
「どうって言われても・・正直死ぬかと思った。」
乃々華の意外な発言。死ぬかと思ったって仕事なのにか!?
そう言ってやりたかったが静かにドアの向こうから聞こえる声を聞くことにした。
いわゆる、盗み聞きってやつだ。乃々華と桃奈ちゃんには悪いけど少しだけ・・・
そう思い、盗み聞きをしてしまった。

「仕事じゃん。どうして?」
「う~ん・・分かんないの。あたし今みたいな気持ちになんてなったことないし、
なんだろうなって?もう、分かんなくてさ。」

「そんなの、決まってるじゃない!まあ、今から言うことは芸能人としては、
ちょっと厳しいことかもだけど、きっと恋ってやつよ!」