ずっと大好きな君と。

ノックしないと・・・
と思ったとき、ドンッ!
「痛った~・・!?」
ノックをする前に、葵さんがドアを開けその衝撃で頭を、
扉にぶつけてしまった。

「なんでこんなとこいんの?俺に用?珍しいじゃん。」
「いや・・・えっと、相談・・的なのを?」
「そっ!聞いてやる。入れば?」

葵さんの後ろについていき、中に入った。

「そこ、座んなよ。」
あたしはベッドに腰を下ろした。

「でっ、相談って?」
「あっ・・聞いてませんよね?」
「何を?」
「その・・・あたしとももちゃん、テレビに出れることになって・・・。」
「マジで!?それ、聞いてねーけど?」
「今日聞かされて・・」

葵さんは真剣に聞いてくれてるようだった。

「それで、来週からで・・。嬉しいんですけど、ちょっと複雑な感じなんですよ。」
「複雑ね~・・・要するに、心の準備がってか?」
「そ・・そうなりますね・・アハハ・・。葵さんとかってもう、テレビのそういう
仕事とか当たり前のように出てるから、いつもどんな感じで出てらっしゃるんですか?」

ちょっと難しい質問だったかな?
葵さんはあたしのしてしまった難しい質問に対して顎に手を当て考えている。

「まあ、自然体かな?硬いと不自然だし、張り切りすぎてもダメだろ?
だから、普通の自分。素でいいんだよ!」

素か・・・あたしの普通ってどんな感じかな?

ドジとかアホとか?中身の問題か・・・難しい・・・。

「ま、とにかくいつもの自分のまんまで出りゃいいんだよ。俺はそうだけどな?」
「こんな夜遅く、ありがとうございます。すっごく参考になりましたよ!」

「そうか・・なら、良かった。来週、頑張れよ?応援してっから。」
「はい。ありがとうございます!!!」
「ん。じゃな?」

そう言ってあたしは葵さんの部屋を出た。

やっぱり、葵さんってすごい人。
テレビ越しで見てた時よりも、うんとかっこいいっていうか・・・。
何、考えてんだ!あたし。先輩だぞ!!

葵さんに相談するとなんでも、参考になるし背中押される。
なんか、軽くなったかも!!気持ちが!

収録まであと3日。
初めてのテレビ、緊張するな~・・。

それから月日が経って、マメに葵さんに相談しに行くようになった。
頼ってばっかかもな・・。迷惑じゃない?

でも、葵さんに相談すると楽になるんだもん。
素で居れる?っていうか。

葵さんの前のあたしが素なのかな?
ももちゃんの前でのあたしも素で居れるかも。

また一つ、発見をした。
ありのままの自分を発見できた。

収録日は明日!頑張るぞ~!今日はゆっくり寝よ!

そしてあたしは布団に潜ると、眠りについた。