ずっと大好きな君と。

すると乃々華が再び泣き出した。
「うっ・・・」
乃々華の泣き顔を見ると俺はなおさら心配になる。
どうにか救うことはできないのか・・・。
「どうしたんだよ?話してみ?」
そう言うと乃々華は俺に背を向けていたがクルッと向きを変え、
俺の顔を見て、話し始めた。

泣きながら説明する乃々華を見て、俺の心もチクっと痛くなる。
聞いてくうちにわかってきたのは、
乃々華に凛ってやつが八つ当たりをしてきたらしい。
乃々華が専属っていうのが気にくわないんだと言って。

そこで賭けを申し込まれ賭けという言葉に乃々華はひどく
落ち込んでいるんだって。
なんで、自分の夢を支配されなきゃいけないんだと、きっと自分はモデルに
向いてないからこんなことを言われたんだと自分を責めているということ。

その話をし始めたときの乃々華の顔は涙でぐちゃぐちゃで。
そんな乃々華の顔を見ていたら無性に抱きしめてやりたくなった。

「それは苦しいよな・・・。」
「あ・・あたし、弱音吐きたくないのに・・・もう・・」
その時には乃々華は俺の腕の中。
「俺の前では弱音吐いてもいいんだぞ?桃奈ちゃんとの約束と俺のとは
違うだろ?」
俺がそう言うと、俺の胸んなかで泣きじゃくっている乃々華がいて・・
こいつが落ち着くまでこうしててやりたいと思ったんだ。

なんでだろうな・・・。
しばらく泣き続ける乃々華。
俺の胸はなぜか針で刺されたようなチクっとした痛みが走って。

あれからどれくらいたっただろうか。
「ひでー顔だな・・・」
乃々華に笑顔を向けながらそう呟く。
「そうかもしれませんね・・・。恥ずかしいです・・」
だいぶ落ち着いたのかホッとした表情で柔らかく笑った乃々華。
泣き疲れた乃々華の目はトロンっとしていた。
腫れぼったい目が痛々しい。

「落ち着いた?」
「あっはい。グスンっ。ホントありがとうございます。なんか毎回
助けられて本当に葵さんは先輩として尊敬します。」

ニコッと笑った乃々華の顔は安心したような顔だった。
少しは役にたてたのだろうか俺って。
「また、何かあったら言えよ。」
「はい。」