ずっと大好きな君と。

あいつとは乃々華。
乃々華は専属モデルになるために必死で練習に取り組んでいるのが分かるのは
俺だけか?

最近妙にあいつが気になる。

そんな時事件は起こったんだ。
夜、俺は寝つきが悪いのかよく眠れてない。
そのため仕事ではいつもボーっとしてしまうんだ。


今日もよく寝れない。
そしてふと思った。
あそこの大きな窓から見える夜景でも見てりゃ眠くなんだろっと
思い大きな窓がある場所へ足を運んでみた。

すると誰かのすすり泣きの声。
角を曲がり向かってみる。そこにいたのは泣きじゃくる乃々華の姿。
何かあったのかと思い、声をかけてみる。

「乃々華・・?」
俺の声に気づいたのか涙を腕で懸命に拭い始めた。
この行動を見てこいつは絶対泣いたってことがわかった。
さっきのすすり泣きも乃々華だ。

「どうしたんだよ?」
心配だったため聞いてみた。
乃々華の顔はもうすでに涙でぐちゃぐちゃで、目もひどく腫れている。
よっぽど辛いことがあったってことが伝わるくらいだ。
到底、何もないはずがない。

「えっ・・・別に何もないですよ・・。眠れなくて、ここで癒されようと
思っただけですから。葵さんはどうして?」

そう言ってきっと作り笑いだろう。乃々華の顔は引きつっていた。
そんな乃々華を見つめる俺。

乃々華は自分の顔が見られたくないのか窓の方に顔を向け、
それと同時に俺は我に返る。
「あっ、いや俺もなんだけど。たまにここに来るんだよ。」
そう言うと、乃々華は俺に背を向けたまま、
「そうですか・・。」
と一言だけが返ってきた。
しばらく沈黙が続きながらもそれをわるように俺は聞いた。
「泣いただろ?どした?」
そう問いかけると乃々華は聞かれて驚いたのか乃々華の肩はビクッと動いた。
「平気ですって・・・・平気・・だもん。」
乃々華の言葉の最後の語尾は小さくなり、うまく聞き取れなかった。

平気じゃねーだろ。どう考えても。
これはうまく聞くことできねーかな?

いや、聞き出してやる。
泣いてる乃々華を見ると俺は心配でたまらなくなる。
なぜだろう。やっぱ後輩だからだろうな。後輩だから。

「何かあったんだろ?言ってみろよ。」
戸惑いながらもやっぱり本当のことは言ってくれない。

「大丈夫です。心配かけたくないんで。」
「すでに心配なんだけど。」
俺はとっさにそう言った。