ずっと大好きな君と。

「そう。賭けるの。どういう賭けをするかっていうと、
今度、テストあるの知ってるわよね?そこで、あたしの方が評価が高い場合
あんた、専属辞退してくれる?あたしが負けた場合あんたを諦めるわ。
もう、なんにも言わないから。」

賭け?その一言にもっと胸が痛む。
どうして、あなたに決められなきゃいけないのか分かんない。
あたしの夢って支配されなきゃダメなことなの?

あたしもう、分かんない。
こうしてあたしは、あたしの気持ちは深い闇の中をさまよっているかのように
感じた。だれか、あたしの気持ちを闇から引きずり出してくれるのだろう・・・
人を頼るわけにはいかないんだよね。

一人で抱え込むしかないんだよね。
あたしは凛さんの話に一切顔を見せず、背を向けたまま聞いていた。
あたしの目から一筋の涙が流れているのを誰にも見せたくないから。

返事などできるはずもなく、ただただ闇の中をさまよっている暗い暗い
気持ちなのはあたしだけ。

こんなに苦痛だなんて感じたことなかったのに、どうしてだろう。

あたしは返事もしないまま背を向け、凛さんを無視して
去ってしまった。

あたし、逃げたんだ。
情けないね・・・。

今日のレッスンも受ける気にはなれなくて行かなかった。
きっとあの凛さんはあたしをいい気味と思っているんだろうね。

そりゃそうだよね。
あたし、情けないことしちゃったし。恥ずかしすぎるよ。
あたしは心の中では何度も何度も弱音を吐いてしまった。

夜、ももちゃんには頑張ったよって嘘ついちゃった。
これってもっと最低だね。

あたしは自分を責めるからいいの。
誰も頼らなくたって・・・。

あたしはどんよりした気持ちのまま自分の部屋にこもった。
なかなか眠くならなくて今すぐ癒されたいと思った。
そしてあたしは宮本さんに教えてもらったあの、大きな窓から見える
夜景で癒されようと決めた。

部屋を出て、一人大きな窓のから見えるキラキラ輝いている綺麗な
星たちをボーっと眺めていた。
少しは癒されると思ったから。

夜景を見ていると無意識にすっごく感情がこみ上げてきて
ブワっと一気に涙があたしの頬を伝った。

責めるしかないんだ。
闇から抜けられないのは自分のせいだってね・・。