ずっと大好きな君と。

そんな時、ドンッ!
誰かとぶつかった感覚がある。
「ちょっと!!謝んないわけ!?」
この声はきっと女の子。

「あっ・・すいません。」
「あのさ、あんたって来月から専属の子??一緒にいた子は?」
「あっ、今月から専属に・・・ってなんで知ってるんですか?」
その女の子はあたしと同い年くらいだろうか、
背がモデルみたいに高くて、スタイルがいい。
「へ~・・先越されたんだ!!アハハハ!聞いてたのよ。あんたがこの前
先生に呼ばれて話してるとこ。あれ聞いたときあんたがって思ったわ。」
その女の子はあたしを見るなり笑っている。
あんたがってどういうことなんだろう・・・・
何かおかしいことしたかな?あたしが向いてないから?
「あっ、あたしの名前知ってる?同じレッスン場に通ってるんだけど?」

「知らないんだ。ショック~・・・。」
女の子は唇を尖らし拗ねている。
「あたしはね新城凛って言うの。ウフフ。歳はあんたと同じ高2。
あんたの名前は確か乃々華さんだったわね?あたし、あくまでもあんたのイメージ
だけど、ドジ女で運動音痴ってとこかしら。」

新城凛さん・・・
この女の子のイメージはちょっと性格が悪そうな感じで怖いし、
絡みづらいかも・・・・。
あたしはしばらく何もしゃべることができなくなった。
「てかさ、なんであんたが専属なわけ?!意味分かんないんだけど!
どうして!?あんた、まだ入って間もないくせして、経験の長いあたしより先に
行くなんて、ありえない!!運動もできない、ドジで身長もそんなないくせして、
なんであんたが!?向いてないのよ!!!!」

そう言ってあたしの肩をドンっと押した。
あたしはその衝撃で床に倒れた。

「いったぁい・・」
「あんたが気に食わないの。消えてよ・・・。」
どうやらあたしが先を越して、ヤキモチを焼いているんだと思う。

あたしやっぱ向いてないのかな?
今、あたしじっくり考えてたとこだったしな・・・
答えってやっぱそれ?

‘自分は向いてない’それが答え?

考えるだけで胸が痛くて、痛くて・・・
涙が出そうになる。
でも、ダメなんだ。泣いたら・・・・
ももちゃんを裏切っちゃうよね・・・。
だから、弱音と涙は出さないの・・・。
そう、決めたのに。

「そう・・・ですか。じゃあ。」
そう凛さんに言い残し、レッスン場に向かおうとした時だった。
「ねえ!乃々華さん。賭けるってどう?」
「か・・・賭ける?」