ずっと大好きな君と。

ああ~さっきのことかよ。気にしてねーのに。
たぶん、おれが竜也に呆れて下を向いて何も話さないから怒ってんだと
勘違いしたのだろう。
「あ~そのこと。別にいいって気にすんな。」
俺はそう言って乃々華の横を通り過ぎようとしたとき俺の手は
無意識に乃々華の頭に置いていた。
俺もなんだかわかんねーけど・・・。

そしてそれから俺らは仕事を終え、ホテルに戻った。
また、俺の部屋でくつろぐ。
「なあ、葵。なんでさっき乃々華ちゃんの頭に手置いたの?」
「分かんね。無意識だった。」
「ふ~ん・・なんかよくわかんねーけど。」
「ていうかさ、名前覚えんの苦手って演技だろ?バレバレ。まあ、あの二人には
気づかれてねーと思うけど。」

「バレた!!なんか、改めて聞いてみたくってさ!」
「なんだそれ!桃奈ちゃんのことは桃奈って覚えてたくせに?あれは
本音だろ?」
「ぷっ・・・」
「ああ!?今笑っただろ?」
「いや、だってさ葵が桃奈ちゃんのことちゃん付してたからウケただけ。」
「なんて呼べばいいんだよ?名字とかか?」
「乃々華ちゃんのことは呼び捨てなのはどして?」
「なんかなんとなく。」
「やっぱ気に入ってるからか?」
「ちげーよ!後輩だっつってんだろ。」
そんな会話をしながらいつものように飯食って風呂入って寝た。
まあ、今日はそんな長い仕事じゃなかったけど。

明日はまた、長いのかな~・・まじ、大変なんだけど。
次の日いつものように仕事をこなす。
番組撮影が2本はいっていた。
TV局へ向かい収録。

「あ~・・・疲れたわ・・・。あと1本だっけ?」
と竜也は雄大に聞いていた。
「ああ。」
たるいわ~・・・
外でりゃ、ファンに散々囲まれる。
まあ、ファンのおかげで俺らもここまで来たわけだから、
感謝してるけど、対応が大変なんだ。手を振ったりサインとかね。
まあ、特別な時以外は俺らの事務所はサイン禁止なんだ。

そしてラスト1本の収録を終え今はホテル。
時計の針を見るとあっという間に22時を回っている。
いつもこんな生活だ。
まあ、何年かやってきて慣れたけど。

明後日はまた新人が来る。
泊まり込みになるって言ったのを聞いたがホテルはどこなんだ?
もしや、ここだったら勘弁してくれだけどな。
事務所から近いホテルはここのところだと2件ある。
ここと事務所の反対隣にあるホテルの二つ。
一体どこなんだか。

そしてあれから3日後。
俺らは再び事務所に呼ばれた。
マネージャーを待っているんだがなかなか来ない。
「遅くね?」
「確かに・・・」
「じゃあ、事務所の社長室行くか?」
雄大がそう言うと、俺らは社長室へ向かった。
コンコン。ノックしてみるが返事なし。
すると何やら話声が聞こえた。女の声?
「社長さんならいませんけど・・・。」
この声はあの新人の声だ。
雄大はいないにもかかわらず扉を開けた。
そこにいたのは大きな荷物を抱えている乃々華と桃奈ちゃんの姿。
きっと泊まり込みようのお荷物だと思うが。
「なんで3人がいらっしゃるのですか?」