ずっと大好きな君と。

「「はい！」」
「では、行きます。しっかり胸を張って背筋を伸ばす！」
「はい！」
「せーの、１，２，３，４・・・・あー！！ただ歩くだけじゃないの。
そんな甘くないわよ。それでもモデルになるわけ！？」
「スイマセン。」
それから何度も指摘されスパルタ。

本当になれるのかな？
これから数ヶ月ずっと続くスパルタレッスン。
無事、モデルになれる？

そして・・・
「今日はここまで。明日、乃々華さんと桃奈さん、遅れたら練習倍ね。
分かった！？」
「は・・はい。」

無事終わった練習。
ドッと疲れが襲う。
「あ～・・・体重い。どうしよう・・・。」
「大丈夫？！ゆっくり休みなよ。」
「うん・・。」
「あっ、今日歓迎会じゃん。」
そうだった！？もっと疲れが襲った。
あの３人いるんだよね。

あたしたちは部屋に帰りあたしはももちゃんの部屋のベッドにダイブ。
「あ～・・・」
「ちょっと、おばさんみたいよ？」
「だって～・・・てか、ももちゃん疲れてないの？」
「そりゃ、疲れるわよ。でも、しょうがないじゃない？
頑張るしかないのよね。ハァ～・・・」
「ん～・・・」
あたしは枕に顔を埋めて唸る。
コンコン。
「は～い・・」
ガチャ。入ってきたのは宮本さん。
ももちゃんは時計の針を見て宮本さんとなんか喋ってる。
あたしは布団に潜っていて、何を話してるかは聞こえなかった。
少し顔を出し時計を見ると18時だった。
もうすぐ、歓迎会の時間か・・・。
すると、ももちゃんが戻ってきた。
「ももちゃ～ん・・何話してたの？」
「STERBOYZの３人帰ってきたって。もうすぐ歓迎会だってさ。
もう、こんな時間だし。」
あっ、だから宮本さんが来たのか。
「宮本さん、あんたの部屋見たけどあんたいないから心配してたよ。
大丈夫か～だって。ホントあんた大丈夫？急にあんな体動かしたから、
疲れ、すごいんじゃない？」
「ん・・・大丈夫だと思う。」

「じゃあ、あたしちょっと先輩たちのところ行ってくるね。あんたはここで寝てなよ。」
「ありがと。」
そう言ってももちゃんは部屋を出て行った。
「ハァ・・・」
ため息が出る。今日でこんなんだったら明日からもう無理じゃん。
それから時間のこともわからないままただ、ボ～っとしていた時だった。
コンコン。
ノックの音にびっくりして少し顔を出して「は～い・・」と返事した。
ガチャ。
「乃々華～・・・」
この声は・・葵さんだ。
急いで布団から顔を出しぐしゃぐしゃな髪の毛を簡単に整える。
ロングな髪の毛でお団子してたからだいぶぐしゃぐしゃ。
「葵さんどうかしたんですか？」