そしてあたしとももちゃんは先輩の部屋へ、
遊びに行くことにした。
レッスンの時間までね。

まだ、午前10時。
先輩たちは午後からのためだいぶ時間があるという。
あたしたちは11時にはレッスン場に行かなくてはならない。
それまでならという理由で遊びに行った。
なんか先輩だから平気って思ってたんだけど、
やっぱ、緊張する。

「「失礼しま~す・・。」」
「あっ・・来たんだ。」
「そっ!俺が連れてきた。」
3人はトランプを床に広げ、遊んでいた。
まあ、雄大さんだけベッドに寝転がりながら参加してなさそうだった。
葵さんはやっぱこう見ると子供っぽく見えるかも。
いかにも学生って感じでカッコイイ。
って何考えてんだろう??先輩だぞ。先輩!!!
「まあ、乃々華たち座れば?」
あたしはいつも思う。どうしてあたしだけ呼び捨てなのかって。

それからどれくらいやっただろうか、あまりにも盛り上がりすぎて
1時間は軽く超えてて・・。
「あ!!!やばい!時間が!?」
ももちゃんは時計の針を見て叫んだ。
あたしも時計の針を見て、びっくり!
「乃々華ちゃんたちもう行く?」
「はい!すいません!!じゃ、失礼します。」
部屋を急いで出ようとしたとき竜也さんが、
「今日の歓迎会でね!!」
ギクっ!!そうだ、歓迎会あったんだ。
「あっ!はい!!」
咄嗟に返事をした。
そして部屋に戻り早速準備。
コンコン!「開けるよ~」
ももちゃんだった。早すぎる!!
「あ~待って!!何持ってくんだっけ?」
「えっと、飲み物とジャージ。あと、タオル!!早く行こ!!」
「待って待って!!よし!行くよ!!」
こんな時事務所が近いと助かる。

ホテルを出て10分。
ガチャ!
「「こんにちは!遅れました!!」」
「遅い!!何してるの!?みんなはもう始めてるのよ!」
「スイマセン!!!」
しょっぱなから怒鳴られるあたしとももちゃん。
ほかの子達の冷めた目が痛い。

「はい!じゃあ、まずウォーキングの特訓よ。ほかの子達は
あなたたちより経験が長いから先進んでるけど頑張って追いつくこと!
いいわね!?」