(Side 乃々華)
お母さんの承諾を得て、大喜びのあたしは、

部屋の中で女優について考えていた。

いわゆる考え事かな?
~♫~♫
あたしの携帯が鳴った。
ディスプレイにはももちゃんと書いてあった。
携帯を開き、耳に当てる。

「もしもし?ももちゃん?」
『のの!!相談できた?』
「うん!お母さんすぐ、分かってくれてね・・・。
あたしの小さい頃の夢は女優だったの。でも、今考えてみると
そんな、転機なんてあるわけないでしょ?そう思ったから、
女優って夢諦めてたの。」
『そんなことあったんだ。でも、今転機が訪れたじゃない!
あたしのお母さんは女優って笑顔を届ける仕事でしょ?
そんないい夢なんてそうそうないよってお母さんが言ってくれてさ。
たくさん励まされちゃった。あたし、今まで夢なんて考えたこともなかったの。
でも、今女優という夢ができてあたしは嬉しいな。』

あたしとののちゃんは長い時間ずっと、携帯で女優になったら
の話を語り合った。

女優になったらたくさん大変な仕事が

当たり前のように入ってくるだろうし、

一人前の女優さんは何を考えてるんだろうとか・・・。

一人前になったら

いろんな人に

たくさんの笑顔を

あたしたちで贈ってあげようねってね。

一人前になるには

結構な時間がかかるかもしれないけど

決して諦めなければ

夢は絶対に叶うはず。

それを信じて頑張っていきたいな。