今なら、モデルからでも始められるかもしれない。
夢が出来るかもしれない。
女優にだってなれる。

あたしは無意識に呟いていたんだ。
「やりたい・・・。」
「ののちゃん!」
「あたし、やりたい!夢が出来るかもしれないから・・・。」
「そうよ!夢できるわ!きっと。」
ママの励ましで無意識に目から雫が出てきた。
嬉しくて、いつでもママはあたし思いで、そんなママが昔から大好きで。
パパとのことがあっても、決してママはあたしの前で絶対涙ひとつ見せなくて、
いつも、優しい笑顔でいてくれて。

そんなママに感謝の言葉あまり言ってなかったかな?
恩返しできてなかったかもな・・・。
夢ができて、夢が叶えばママに感謝の言葉を言おう。
絶対、叶えて恩返ししよう。一人前になってやる。
「あたし、一人前になってママに恩返しするからね。」
「なによ・・恩返しって・・・。」
「だって、パパとのことがあっても、あたしの前では何一つ涙、見せなかったでしょ?
それでもママは本当は苦しかったでしょ?あの笑顔だって作り笑顔でしょ?
でもね、あたしはそんなママの笑顔でもすっごく嬉しかったんだよ。
ママの笑顔にいつも励ましてもらってたもん。だから今度は私が、
一人前になってママもママ以外の全ての人を笑顔させるから、だから・・・」
「ののちゃん・・・・」
「だから、あたし頑張るから。」

絶対、一人前になる。

なってたくさんの人を笑顔にさせるから。

その笑顔がみんなのためになるなら・・・。

あたしの夢ができた。

夢に向かって頑張っていく。

笑顔を届けられる職業が

あたしの夢となった。

最初が未熟でも

頑張ればきっと・・・・

頑張れあたし。

夢に向かって進め。