ずっと大好きな君と。

会えなくたって、かまわない。
それでもやっぱり君が好き。
ただ 君だけを思っている
頑張れ、頑張る君が大好きだから。 叶え、YourDream ♫

あたしへの歌?
嘘でしょ……葵。
あたしの目からは熱いものが流れてきている。


「のの、分かったでしょ?葵さんの気持ち。もう!やっぱり泣いちゃったか。
これは、あんたへの歌。葵さんが作詞して、雄大さんが作曲したのよ。
あんたに向けての………応援ソング。でも、これってさ応援ってよりも、
ラブソングね……。やっぱり、あっちだってののがまだ、好きなんだよ。
忘れられないんだよ。あんたと一緒。葵さんはやっぱり、大人よ!紳士だ!!
周りなんて気にしないでさ、堂々とすりゃぁいいのよ!」

そう言ってあたしの背中を軽くポンっと叩いた。
きっと、頑張れって意味を込めて。
ももちゃんは最高の親友だよ。本当に大好きだから、感謝してるんだよ。

すると、葵が最後に画面ごしにこう言った。
「俺は今でもお前が好きだよ。チョー会いてぇよ。俺の気持ち届いたか?
俺はずっとお前を会いしてるんだ。」

「キャーーーーー!!」
ファンの黄色い歓声が上がり、あたしはひたすら涙を流すことしかできなかった。

ライブが終わってから数時間が経って、あたしの携帯にメールが届いた。
送り主は葵だった。
メールの内容は明日の午後には帰るから、空港に来いよっていう内容。

あたしはそのメールを見て決めたんだ。

あたしの今までの気持ちをぶつけようって。
周りなんてもう、気にしない。
だってあたしは堂々としたいんだもん。
自分を強くするためにも、もう一生あんな複雑な気持ちで苦しまないためにも。

そして………葵のためにも。

だって、あたしはそれでも君が好きだから。
愛しているから。

葵、待っててね。
葵の気持ちはもう、十分伝わったよ。
だからあたしも伝えるから。まだ、好きなんだって。
ずっとそばにいて欲しいって。伝えるからね……。