Side 葵
次の日。俺と雄大と竜也でニューヨーク巡り。
久々の休みだからと言って来たものの……
寝ていたい!何ぞと思う。

相変わらずテンションが高い竜也。
俺は、眠い。休みにも関わらず、朝早起きだった。

そして今はニューヨークを満喫中。
あまりにも広いもんだから迷子という人気アイドルの恥だけはしたくない。

周りのファンの目線が痛いのは俺だけか!!
ニューヨークにも俺らのファンがいるというのは非常に嬉しい。
だが、外国だからか!?
目線がキツイ感じもする。
そう思いながら歩いていると、もうお昼過ぎになった。

「なあ、もうお昼だしさ戻らね?」
俺はそう問いかけてみた。
「……。」
「答えんかい!おい!無視すんなよ!!」
「あっ!!ごめん!何?」

ニューヨークの見たことのない景色に夢中になっていたらしく、聞いてなかったと言われた。
「だから、もうお昼過ぎだし戻ろーぜって言ったんだよ!!」
「おいおい、葵!何言ってんだよ!ニューヨークを満喫って貴重なんだぞ!」
「あ~、はいはい!戻るぞ~…」
俺は、竜也の言ってることを無視し、腕を掴んで無理矢理帰らせた。

だってよ、朝早くから来てもう三時間は経ったぞ。
三時間も巡れや十分だろ!俺はそう思った。

ホテルに戻り、俺はベッドにダイブ。久々の休みくらい寝かせろってんだ!
明日は最終日。あの曲を始めての演奏する。