雄大が情報をチェック済みらしくサラッと決まった。
「じゃあ、明日レコーディングスタジオに集合なのでよろしくお願いします。
時間は午後からで。ライブは明日の夕方6時からなので。
明日は忙しいですが頑張りましょうね。では、ゆっくり休んでください。」
今日の仕事はすべて終了。

はぁー……。一日の疲れがドッとくる。
「じゃ、また明日な。」
俺らはそれぞれ自分の部屋に戻り、休息。
俺は、自分の部屋で携帯をいじる。
乃々華、何してんのかな?
会えなくなってからだいぶ経って、別れたとしても、やっぱ気になる。
連絡もうまく取れなくて。どうしたらいいのかわかんなくなってる俺がいる。
でも、今の状況はどうすることも出来ない。
そう思いながら、いつの間にか眠りについていた。

次の日、俺たちは曲に歌声をいれるためレコーディングスタジオに来た。
朝早かったせいか、すげぇ~眠ぃ~……。
そんな重たい瞼を懸命にこじ開けてレコーディングに臨んだ。
「では、これから始めたいと思います。Let’s Steart!!」

~♫~♫
”いつからだろう
君を思う日が増えてきたのは
君の笑顔が笑う顔が好きだった
初めて本気の恋を知って
自分の気持ちに気づいたんだ
泣いて、笑って、君の顔がコロコロ変わる。
そんな君に恋をした

「カーット!!!!」
スタジオのスタッフがそう言って、音楽が止まった。
まさか、俺らやらかしたか!?まだ、最後まで歌えてねーのに。
すると、スタッフの後ろで涙を流してる男。
宮本だった。
「おい!宮本!!何感動してんだ!?」
竜也がそう叫んだ。
確かに感動してるってのはビビる。
でも、それほど俺らの歌が良かったってことか!?ある意味、嬉しい。
「いやぁ~、最高ですね、君たち。さすが、トップアイドルだけありますね~!!」
スタッフがそう言い、スタジオ全体がわっと盛り上がった。

レコーディングはなんと、一回のみで終了し、俺らもびっくり。
「一回でって相当、スゴくねぇ!?」
竜也が一人で盛り上がってる。
雄大も腕を組みながら感心するかのように何度も首を縦に振った。
さすがに一回はビビったぜ。

そんな一日を終え、ホテルで睡眠準備。
明日は久々の休暇。俺ら三人でニューヨークを満喫しようと約束を交わし、