インタビューを受けた。
俺は今でもあいつが好きだ。
インタビューではこの気持ちは言わなかった。
だけど、大切な彼女だったていうことは言った。
だって、本当のことだから。
これからはあいつを応援するんだ。
もし、あいつの夢が叶ったらたくさんの愛を伝えてやりたい。そう思った。
付き合い始めにずっとそばにいるって約束したのに、守ってやることができなかった。
このことがどうしても、俺の胸に突き刺さる。
守ってやれないまま終わってしまうのだろうか。

あいつと会えなくなってから、月日が流れた。
俺は今STERBOYZとしての海外ツアーに行っている。
ニューヨークに飛んできてから今まで以上に忙しいと感じている。
そんな時、日本にいる社長から曲を作ってみろと提案された。

曲を作ってみろと言われても、浮かんでくるはずもない。
すると、竜也がある提案をしてきた。
「葵が作ればいいんじゃね?」
「何で俺!?浮かんでくるわけねーじゃん。」
何で俺が作らなきゃいけーねんだよ！
作れるもんなら作りてーけど、簡単にできるもんじゃない。
「だから、乃々華ちゃんへの曲作ればってこと。応援ソング的な……」
マジでいきなりな提案。
乃々華への曲か………。応援ソングなら限定するんじゃなくてもっと大きく作るべきだと思うが。
「そうだよ。お前が作れよ！乃々華ちゃんへの曲いいじゃん!ほら、お前と乃々華ちゃんって
色々あっただろ?お前はさ、乃々華ちゃんを応援してやりたいんだろ？
なら、お前が作れば力になると思うぜ？仕事として、社長さんも提案してくれたわけだし。」
雄大までもが言うとは意外性ありすぎじゃね?

作ってみるか。俺が作った曲があいつの力になるならいいかもな。