そして、結局あたしは武田くんのかりそめだけど、彼女になってしまった。
あのあと武田くんには大地って呼べと言われてしまい確実なかりそめの彼カノになった。
屋上を出ると、ももちゃんが扉の隅に身を隠していた。聞かれてしまったんだ。
あたしが葵と付き合ってることを。
それから帰り道はあたしとももちゃんと武田くんではなく、大地と3人で帰った。
ももちゃんにはあのあと、全てを話した。
ひどく驚いていたけど、受け入れてくれた。誰にも言わないと約束をして。

かりそめの彼氏が出来たなんて葵には言った方がいいのかってももちゃんに相談したら、
いうべきだと思うよって言われてしまった。
あたしは決心した。今日、ホテルに戻ったら話そうと。葵に隠すことなんてきっとできない。
いや、したくないから。あたしの気持ちを受け入れてくれた葵だから、秘密を作るわけにはいかないから。

こうして、久しぶりの学校で大事件が起きてしまい、ハラハラの一日でした。