「う?じゃない!田村お前テスト何位だった?」
「う?あ、えと」
「ビリだ!!!」
原田先生は怒鳴った。素晴らしい声量だ。廊下に響き渡ったどこではなく、全教室に轟いただろう。
「絶対皆に聞かれた・・・先生のばか!」
「ばかはお前だ馬鹿やろう!!」
頭にびりびりと響く声。普段は穏やかな原田先生も、今回ばかりはここぞとばかりにりんに罵声を浴びせる。
「スミマセン・・・」
「大体お前なぁ試験中ぐーすかぐーすか・・・!」
暫く説教が続き、いよいよ本題が原田先生の口から切り出された。
「そんなこんなでお前は
夏休みの3分の2、補習だ」
「・・・・・・・・・ぇ?」

