「俺、もう待ってらんなくなって……いろいろ話し合って決めるつもりだったんだけど、早く神崎に逢いたいなって思ったら……」 「うん、私も!!待ってらんなかった!」 彼の優しい声かけに、私は首をずっと縦に振っていた。 神様、ありがとう。 逢わせてくれて、ありがとう。 神宮司の心臓の音が聴ける。 こんな距離まで、近づけるようになったんだ。 私たち――……