ふりかえると、そこには一人の女の子がいた。

としは、俺と同じくらいだろう。

その子の、こちらを見る目はとても奇麗で、どことなくさっき助けた猫に似ているような気がした。

「ライライ?いくよー?」

「お、おぅ。」


もう一度ふりかえってみるが、もうそこにはだれもいなかった。