結婚できるの?

「亜里沙ちゃん、大丈夫?」

「うーん……。やっぱりまだ酔ってるのかな」


亜里沙は壁にもたれたまま、気だるそうに言った。


「ちゃんとベッドで寝た方がいいよ。俺は帰るから」

「待って。タクシー呼ぶ」


立ち上がりかけた毅を、亜里沙は引き止める。

タクシー会社に電話をするため、亜里沙はバッグから携帯を取り出した。

携帯画面を見つめながら、タクシー会社の電話番号を、一つずつゆっくりと押していく。