結婚できるの?

半分まだ朦朧とした意識の中で、亜里沙はバッグから鍵を出してドアを開ける。

亜里沙が玄関の中に入ると、毅は握っていた亜里沙の手を離した。


「じゃ、おやすみ。しっかり寝るんだよ」

「先輩は……?」

「帰るよ。ここまで亜里沙ちゃんを見届けてホッとした」


ドアを開けたまま、二人は玄関先で立ち話をしていた。


「どうやって帰るんですか?」

「適当にタクシーを拾うから。駅まで行けば、タクシー乗り場もあるよね?」