結婚できるの?

二人を降ろしたタクシーは、スピードを上げて走り去った。

亜里沙は酔いの残った虚ろな眼差しで訊ねる。


「あれ……どうして先輩もいるんですか?」

「亜里沙ちゃんを送ってきたからだよ」

「あー、すいません。ほんとすいません」


ぼんやりと事態を理解した亜里沙は、ペコペコ頭を下げた。


「とにかく部屋まで送るから」

「だ、大丈夫。ここで平気です。ほんと、すいません」